栄養バランスに非常に優れた南米の食物
ペルーに自生する植物についての紹介
マカは、南米ペルーに植生するアブラナ科の植物で、アンデスの女王と呼ばれています。根は古来より薬用ハーブとして食されてきました。ペルーには11種類が自生し、おおまかに3種類に分類されます。
約2000年前にすでにアンデス高地で栽培されており、インカ帝国時代には、特権階級の食べ物として珍重されていました。
マカは必須栄養素を多く含み、植物の中でも極めて優れた栄養値を示します。
一度マカを栽培した土地は5~6年土地を休ませないとマカが養分を吸収してしまうため栽培が出来ません。
近年、滋養強壮作用が強いことから宇宙食の原料としても使用されています。
マカは色の種類によって効能が違います。黄マカは一般的でリーズナブルですが、黒マカは収穫量が少なく'幻のマカ'と呼ばれています。
黒マカは、男性機能の向上や、精子の量を増やす効果があるとされていて、男性の不妊に効果があります。アルギニンや亜鉛が含まれているので、男性ホルモンの分泌を促進します。
赤マカは、女性ホルモンの分泌を促進し月経周期を整えてくれるため女性の不妊に効果があります。また、マカの栄養成分リジンは受胎能力を高める働きがあるとも言われています。
更年期障害改善にも期待ができるマカ。更年期障害の主な原因はホルモンバランスの乱れで起こることで、マカを摂取することでバランスが改善され更年期障害の症状緩和が期待できます。
マカに含まれる成分:
ビタミン B1、B2、B12、C、E
ナイアシン
カロチン
鉄、銅、亜鉛、リン
カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、
セレン、リジン、アルギニン、セリン
ヒスチジン、トレオニン、グリシン
グルタミン酸、アスパラギン酸、
アラニン、チロシン、
フェニールアラニン、バリン、メチオニン
イソロイシン、ロイシン
プロリン、サルコシン、トリプトファン、システイン
マカ と言えばアルギニンが豊富に含まれています。アルギニンは、体内で合成出来るアミノ酸の一種ですが体内だけでは十分な量が作れないため、食品から補う必要があります。
アルギニンの期待出来る効能、効果
成長ホルモンの分泌
ホルモンバランス調整
免疫強化
アンモニア解毒作用
血行促進
美肌効果
粉末マカは純度が高いと言われ、吸収力も高いと言われています。
リーズナブルな黄マカ
黒マカ:滋養強壮
精力増進
血行促進
疲労回復
集中力アップ
薄毛予防など
赤マカ:免疫力強化
ホルモンバランスの調整
アンモニア解毒作用
血行促進
白マカ:滋養強壮、精力増進。一般的なマカで、リーズナブル。種類表記のないマカはこちらが使用されています。
色の濃いマカほど、栄養素が高く、黒マカは男性が摂取するイメージがありますが、女性にもホルモンバランス向上してくれたり女性にも効果絶大です。
カムカムは、地球上でわかっているすべての植物の中で、ビタミンCが最も多く含まれており、美容と健康にとって大変注目されています。ビタミンCはレモンの60倍以上!
カムカムはフトモモ科ギブドウ属に分類されている植物で、果実はさくらんぼの様な赤紫色です。
カムカムに一番多く含まれている栄養分はビタミンCでその含有率は100g辺り2800mgでなんとレモン果汁の50~60倍になります。その他、フラボノイドやエラグなども沢山含みスーパーフルーツと言えます。
主な効果:免疫力向上。
ストレス耐性効果。
美肌、美白効果。
悪玉コレステロールの抑制。
疲労回復。など
高血圧マウスを用いた実験では、血圧抑制作用がある可能性が示唆されました。http://dx.doi.org/10.5264/eiyogakuzashi.72.33 引用
滋養強壮にウアナルポムチョ
Huanapro mucho(Jatropha macrantha)は、ペルーでマカより前に親しまれていた植物樹皮で、ペルーアンデス高原に生息します。
ウワナプロムチョの効果:
滋養強壮
精力増進
更年期障害緩和
不妊対策など
免疫力アップにチュチュワシ
チュチュワシは、高さ30mにも達する林冠を持ったアマゾン産の巨木です。長さ10~30cmの大きな葉、小さくて白い花、そしてとてつもなく硬くて重い赤茶色の樹皮が特徴的です。
アマゾン熱帯雨林の先住民は、チュチュワシを古来より医療目的で使用してきました。
関節炎、リューマチ、腰痛等の解消の為に用いられており、チュチュワシを煎じて1日3回、1週間以上続けて服用すると、関節炎やリューマチに効果があります。
チュチュウワシの効果:筋肉の弛緩作用
媚薬効果
滋養強壮
精力増強
腎機能サポート
痛み止め
免疫力強化
月経サイクルの正順化など
ペルーのハーブ医療では、骨関節炎、慢性関節リューマチ、気管支炎、下痢、痔核、生理痛などに効果的に用いられています。
女性に必要な成分が豊富なアグアヘ
ほとんどがアマゾンで収穫されるトロピカルフルーツ。茶色い皮に包まれていて果実は黄色く大きさは約8cm程です。味は殆んど無く噛んでいると酸味と苦味を少し感じます。
成分:植物性エストロゲン
ビタミンE,A,C
効果:女性らしい体を作る(バストアップ)
色素沈着防止
美肌効果
抗酸化作用
更年期障害予防
マシュアも抗酸化作用があります
マシュアは南米アンデス地方原産のノウゼンハレン科のハーブです。日本ではトロパエオラムツベロスムと呼ばれています。マシュアの塊茎には、デンプン、繊維、アスコルビン酸、b-カロチン等が含まれています。
マシュアは、利尿作用があり、抗酸化作用があります。また、ビタミンCやミネラルを豊富に含んでおり、美容効果は抜群です。胃腸の機能を高めたり貧血を改善したりといった効能も期待できます。
高血圧予防
美容効果
胃腸機能の向上
貧血改善
抗酸化作用
熱帯のフルーツグラビオーラ
グラビオーラの樹は熱帯アメリカ原産の果樹で、高さ4~6mほどまで成長します。原産はカリブのアンティル諸島と言われており、ブラジルには16世紀頃にポルトガル人によって持ち込まれました。
期待できる効果:頭痛
血圧低下
血管拡張
けいれん抑制
筋肉リラックス
抗菌作用など
北米では抗がん作用について研究がされいており、グラヴィオーラの葉、種、幹に含有されている有効な植物化学成分に、複数種の癌細胞に対する細胞毒性があることがわかってきました。 -アマゾン・ハーブより引用( http://www.amazon-herb.com/index.html )
その他、現地では糖尿病、肝臓疾患、熱冷ましや虫下し、鎮静剤や強心剤など様々な民間療法が伝えられています。
注意点:低血圧、高血圧の薬(降圧剤)を服用している方は医師に相談の上、摂取中も血圧レベルモニターが必要です。
奇跡のハーブキャッツクロー
キャッツクローは南米の熱帯雨林を原産とするアカネ科カギカズラ属のつる状の樹木です。その枝は猫の爪のようで、そこからキャッツクローと呼ばれるようになりました。歴史は古く、中央アマゾンの原住民はキャッツクローを「奇跡のハーブ」と呼び、インカ時代から関節炎やリウマチに効果があるハーブとして長い間使われていました。
1974年、オーストリアの科学者クラウスーケプリンガー博士は、キャッツクローから抽出した主成分はオキシインドールアルカロイドと呼ばれるアルカロイドで、六種類のアルカロイドから構成されている のを発見しました。
イソテロポディン
テロポディン
イソミトラフィリン
ミトラフィリン
イソリンコフィリン
リンコフィリン
このアルカロイドの中でもイソテロポディンは人間のからだの免疫機能を高め、正常化する作用がたいへん高いことが判明しています。
テロポディン、イソミトラフィリン、イソリンコフィリンも、免疫細胞であるマクロファージを活性化して、体外から侵入した病原体を死滅させたり、ガン細胞の増殖を抑制する作用が高いことが明らかになっています。
リンコフィリンは血行改善作用があります。止血作用のある血小板が血管内で凝集するのを抑制して、血管内に血栓ができるのを予防する働きをします。血液循環をよくすることによって血圧を下げたり、動脈硬化を予防する効果も期待されています。
キャッツクローの期待できる効果は多岐に渡りますが、科学的データは少なく、現在リウマチ、関節痛に効果が有る研究結果があります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11950006
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11603848?dopt=Abstract
ペルーからブラジルにかけての高地密林以外で生育している種類には、キャッツクロー特有の高品質のアルカロイドが含有されていないので、ペルー原産と明記しているものを選びましょう。
キヌアより小さなカニワ
カニワは、南アメリカのペルーとボリビアで栽培されています。
同属で日本でもスーパーフードとして人気のキヌアと栄養価はとてもよく似ています。キヌアと違う点はキヌアより小さく、サポニンを含んでいません。そのためキヌアの様に下処理をしっかりしなくても調理可能です。
カニワの伝統的な食べ方はカニワの粉末ををスープに加えたり、小麦粉と一緒に混ぜ、お菓子に使います。
ペルー高原に住む女性の多くは鉄分不足のため貧血の人が多いそうです。鉄分を含むカニワと鉄分の吸収を助けるビタミンCを食生活に加えれば、治療できる症状だと言われています。
主な栄養タンパク質、リジン、イソロイシンそしてトリプトファンなどの必須アミノ酸、その他鉄、亜鉛、カルシウムなどのミネラル、抗酸化物質やオメガ3、6、9の脂質も含んでいます。食物繊維も豊富でグルテンフリーです。
エルカンプリはリンドウ科に属するの植物で、フニン地区アンデスの高地に自生します。インカ文明の時代より民間薬として利用されていました。
主な効果:血中コレステロール抑制
ストレスなどによる色素沈着の防止、改善など